
日本のアニメーターや漫画家に多大なる影響を与えたという、メビウス氏が来日し講演なさるとのこと
その影響を受けた漫画家の一人である浦沢直樹さんとの対談と言う形をとるものでした。
メビウス氏について(チラシの裏より引用)
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本名はジャン・ジロー。こちらの名前は「ブルーベリー」をはじめとした西部劇ものにもいちられ、メビウス名はおもにSF作品で使われる。日本の影響も大きく、かつて手塚治虫は自らメビウス来日を実現させ、宮崎駿が日本の「漫画界の多くの人間たちを代表して」、感謝の気持ちを伝えたほど。
(中略)
公式ホームページhttp://www.moebius.fr/
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会場が12時30分とのことだったので、12時20分に行けばいい位置に座れるんじゃないかとおもってアケデミーコモンに向かう。しかしもう入り口付近には人だかりがそして整理券なるものを配っていた。これは座れない可能性があるなと、整理券をもらうと808番でぎりぎりセーフでした。
そして入場するともう後ろのほうにしか席がない状態でした。
しかし、関係者席の周りにはみんな遠慮してか席が空いていたので、ずんずん進んで前から三列目左から3つ目という、好位置をキープすることが出来ました。

入場時にeuromangaというヨーロッパの漫画を日本語に翻訳してまとめた雑誌をもらいました。
日本の漫画とは違い左開きでコマも左から進むため何かふしぎな感じがします。
内容も、外国の漫画っていう感じでオールカラーで背景が細かいものです。そしてSFちっくな内容。

と眺めている間に講演が始まりました。
最初にメビウス氏の軽い紹介から入り、メビウス氏に質問。浦沢さんにとってのメビウス作品とは そして夏目房ノ介さんにとってのメビウス作品について。
そして最後にメビウス氏のアートパフォーマンスと言う形で講演は進んでいきました。
影響を受けたアーティストがたくさんいると書いたが、おとといAKIRAを見たのがとても幸いで、大友さんはとてもメビウス氏の影響を受けていて、メビウス氏の作品を見るとやはり大友さんが影響を受けているのが良く分かりました。
中でもメビウス氏が漫画とは位置づけとして、幼児むけの記号化された絵と大人向けのアーティスティックな絵の中間であるとおっしゃったのはなるほどと思いました。
そして、漫画を描くときの頭の中のデッサンと言うものについて、メビウス氏、浦沢氏共に述べられました。頭の中に描いているものをそのまま紙の上に表現する、頭の中のイメージをいかに的確なあるべき姿で表すこと、それを達成しようとする。
この言葉は、両者のアートパフォーマンスを見るとさらに納得が行くものとなりました。
浦沢氏が数分で書かれた、巨漢の男がタバコを吸いながら座っている絵そしてメビウス氏のバーで立っている男の絵と言うのは、浦沢氏の言葉を借りるなら無駄な線がないこの一言に尽きると思いました。
そして最後に、来賓の方のメビウス体験と言うことで、永井豪氏、谷口ジロー氏、そして荒木飛呂彦氏について話されました。
荒木氏曰く
「大友氏や浦沢氏がメビウスの影響を受けているとのことを聞き、メビウス作品とはどういうものだろうということから初めてメビウス体験をした。よってメビウス氏の孫弟子というような形になると思います。
メビウス氏の作品は線で描かれているが、立体感や空間といったものが手品師のように驚異的に描かれてて、とても影響を受けました。」
とのこと
とても楽しい講演でした。
帰りにうどんを食べました
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